認知症 中核症状 記憶障害

認知症
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こんにちは! 認知症サポーターの昭和おやじです。

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さて、今回は認知症の症状の記憶障害についてです。

脳は、目や耳などから入るたくさんの情報の内、必要なものや関心があるものは一時的に蓄え、大事な情報は忘れないように長期間保存するようにできています。
しかし、脳の一部の細胞が壊れ、その働きを失うと、覚えられない、すぐ忘れるといった記憶障害が起こります。
記憶を司る器官(海馬)の働きをイソギンチャクと記憶のツボに例えて考えてみます。

イソギンチャクの手が活発にはたらき、自分にとって大切な情報を選んで「記憶のツボ」に入れ、普段は思い出さなくても、必要な時に取り出すことが出来ます。

一度にたくさんの情報を捕まえておくことができなくなり、「記憶のツボ」に入れるのに時間がかかります。
何度かトライすれば、大事な情報も「記憶のツボ」の中に入れることが出来ます。失敗もしますが、「記憶のツボ」の中から必要な情報を出すことが出来ます。

イソギンチャクの手が衰えてしまうため、新しいことは記憶できず、聞いたことや大切なことも「記憶のツボ」に入れられなくなります。つい先ほど聞いたことも思い出せなくなります。

「記憶のツボ」の中に入れて覚えていた昔の記憶も、大事な情報も消えていってしまいます。

加齢による物忘れと認知症の記憶障害との違い
加齢による物忘れ           認知症の記憶障害
経験したことが部分的に思い出せない⇔経験したこと全体を忘れている
目の前の人の名前が思い出せない⇔目の前の人が誰なのかわからない
物の置き場所を思い出せないことがある⇔置き忘れ・紛失が頻繁になる
何を食べたか思い出せない⇔食べたこと自体を忘れている
約束をうっかり忘れてしまった⇔約束したこと自体を忘れている
物覚えが悪くなったように感じる⇔数分前の記憶が残らない
曜日や日付を間違えることがある⇔月や季節を間違えることがある

イソギンチャクと記憶のツボの図で説明を受けた時、”なるほど!”と思いましたね。
母の普段の会話を聞いているとそのように感じました。
覚えていないことをあれこれ言っても意味もなく、混乱させるだけなんですね。
特に母の場合、話が好きでいろいろ話してくるので、おかしなことを言っているのがわかるのです。

とは言っても毎日同じ話を聞かされると嫌になりますよね。
他人はそれくらい聞いてあげたらとか言いますが、毎日ですからね、介護者からするときついものがあります。

まあ、他人から言われても気にする必要はないと思いますよ。
実際に介護している者の気持ちをああだこうだと言うのは何もわかっていない人だと思えばいいことです。

私は何かあったらケアマネージャーになんでも相談していました。
父に対して母がどういう態度を取っているのかなどすべて話します。
その中からいい方法を見つければいいわけです。
いつまで介護をすればいいという期限はありませんので、出来るだけ介護者の負担が少なくなるように考えるべきだと思います。

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